a)はじめに
b)システムの効果
c)システムの概要
d)基本機能項目とその概要


ECOENESSとは、複数台数による常用エンジンコンプレッサーの省エネ推進に必要な省エネ管理サイクル【計測・解析・対策・評価】に重点をおいた監視・制御システムです。
本ページはそのシステム概要から使用制御機器・装置の内容および導入効果についてご案内をさせていただきます。

常用エンジンコンプレッサーには、負荷側の必要圧縮空気量に合わせ、吐出空気圧を一定に保ちながら、吐出空気量の増減にあわせエンジンの回転数を制御する自己制御機能が備えられています。
本システムは、この機能を活用し、必要空気量に合わせ、複数台数のエンジンコンプレッサーの必要運転台数制御を自動でおこなうシステムです。本システムにより、エネルギーの需要効率を最大限に発揮させるとともに、エンジンコンプレッサーの高効率運転による省エネルギー効果ならびにランニングコストの軽減が期待できます。


上記運転制御を適性かつ確実なものとする為、各常用エンジンコンプレッサー本体内に、インターフェイスユニットを組込、検出センサー類(負荷需要空気量・サービスエアータンク圧・エンジン回転等)により検出されたデータを、プログラマブルコントローラで必要演算を実施、その計算結果値により制御を行います。
また、監視操作には操作性の高いプログラマブル操作表示器(POD)を用いることで操作・定数設定・状態監視を行うことが可能です。
※電力管理システム(オプション設定)にリンクして運転データの記録及び解析ツールとして役立てる事が可能です。


a)需要予測制御
エアーサービスタンク流入管に圧縮空気流量センサーを設け、フィードバック値の移動平均処理にて数分後の予想値を演算します。この予想値と現運転状態との比較により必要運転台数を判定します。

b)仕事量管理機能
エンジンコンプレッサーの特性上、エンジン回転数・吐出量・燃料消費量がほぼリニアな関係のため、各初期能力特性データをコントロール装置に登録しエンジン回転数より仕事量(kW)を計算させています。従来の運転時間経過によるコンプレッサーの維持管理ではなく、仕事量による維持管理を実施するために、現状出力(kW)及び積算仕事量(kWh)を演算標示する機能を装備しています。

c)ローテーション運転機能
設置するすべてのコンプレッサーには、先発起動した号機を先頭機として次号機より順次自動で需要空気量に合わせ運転・停止する機能を装備しています。
・ローテーション運転する事で各コンプレッサーの均一化した運用が図れます。

d)初期能力判定機能
仕事量管理機能を利用し、各コンプレッサーの初期能力を登録し稼動後のデータと比較し、各号機の能力及び運転バランスの変化を演算して偏差値及びグラフで表示する機能を装備しています。
・初期状態と現状の比較が容易になり、維持管理・予防保全を行うためのバロメーターとして役立てることが可能です。