S社(本社工場)に設置されているレシプロコンプレッサー150kW×2台とスクリューコンプレッサー75kW×1台の電力使用量測定を2週間行った結果、コンプレッサーの電力使用量が工場全体の30%強占めていました。
※当工場の電力料金を高圧電力B・その他の季節料金を使い計算しました。

電力料金表(中国電力)2001年7月調べ
・最大需要電力 1,178kW
・使用電力量 400,368kWh
・1kWh単価 14.11円
・基本料金 1,575円/kW
・夏季料金 10.43円/kWh
・その他季節料金 9.48円/kWh


エンジンコンプレッサーDIS560SB 110kW×3台及び台数制御システムを導入しました。

●ランニングコストについて ※2001年7月調べ
A重油単価 29.0円/l
a)モーターコンプレッサー電気使用量
平日6日間の電力使用量は1時間平均値245kWであった。
1日当りに変換すると245kW×24h=5,880kWh
コスト換算すると
5,880kWh×@14.11円=
82,967円

b)エンジンコンプレッサーを導入し制御しないで運転した時
1日当りの燃料使用は平均値で1,350リットル使用した。
コスト換算すると
1,350リットル×@29円=
39,150円

c)エンジンコンプレッサーを導入し台数制御運転をした時
1日当りの燃料使用は平均値で1,080リットル使用した。
コスト換算すると
1,080リットル×@29円=
31,320円


以上の結果、日負荷の変動により消費量は異なるものの、モーターコンプレッサーと比較して常用エンジンコンプレッサーの導入により約52.8%の費用低減ができ、さらに、台数制御する事により燃料消費量を約20%節約する事が出来ました。
※ランニングコストに必要な整備費は【調査概要】には含んでいません。